「競馬って何が面白いの?」
競馬をしている方なら1度はまわりに聞かれたことがあるセリフかもしれません。また、競馬をしない方にとっては疑問に思う点かもしれませんね。
今回はそんな競馬の魅力についてご紹介していきます。
- 競馬ってギャンブルでしょ?
- なににそんなにハマるの?
- ちょっと興味があるから深く知りたい!
こんな考えの人にぜひ読んでいただきたい内容です。
それではさっそくみていきましょう!
競馬とは?〜スポーツ面とギャンブル面〜
競馬とは、騎手が馬に乗って走り、着順を競い合う競技のことです。また、その着順を予想し賭けることでもあります。このように競馬はスポーツとしての一面とギャンブルとしての一面があるのです。
「競馬見よーぜ!」っていうのは野球やサッカーなどの試合を見るような感覚、「競馬しよーぜ!」は馬券を買う=ギャンブルしようという意味になりますね。
非常に歴史のあるスポーツで、伝統的なレース「天皇賞」では天皇皇后両陛下がご覧になることも。皇室との結びつきも深いんです。
「ただのギャンブルだ!」としか認識していなかった方は、新たな一面を知ることができたのではないでしょうか?続いて競馬の魅力をご紹介していきます!
魅力①競走馬の個性
競走馬は生き物です。それぞれ性格が違うのは当たり前。そんなところに注目をすると、また違った目線で競馬を楽しむこともできます。
例えば、見た目だけでもずいぶんと違いがあるんです。わかりやすいところでいうと「毛の色」。全部で8種類に分類されます。
真っ白な毛色は「白毛」と呼ばれていて、白毛の馬はファンも多いですね。真っ白な毛はとても美しく、また可愛くもあります。
その他にも、カメラを向けるといつもカメラ目線をしてくれる馬や食事中に触ると怒る馬、レース前に寝てしまう馬など個性あふれる馬がたくさん。騎手を振り落としてしまうような暴れん坊な馬もいます。
賭け事はやらずに競走馬の写真を撮るために競馬場へ行くファンもいるくらい、競走馬ってすっごく綺麗でかっこいいんです。
魅力②競走馬それぞれの背景にある物語
競走馬がデビューするのは早くて2歳。それまでに多くの人が関わっています。
種付から育成までは生産牧場で面倒を見てもらい、その後は厩舎に入厩してトレーニングを積みます。
厩舎では「先生」なんて呼ばれる調教師をはじめ、調教師を補佐する調教助手、普段のお手入れをしてくれる厩務員の方などに、無事にデビューするまで面倒を見てもらいます。デビュー後も強くなるためここで鍛えられます。
さらには誕生して入厩するまでの間にセリにかけられ、落札者が「馬主」となるわけです。馬主がお金をだして厩舎に預けてくれるおかげで、競走馬になるためのトレーニングや食事の管理をしてもらえます。
デビュー後にレースで騎乗するのは騎手です。競馬では「馬7:騎手3」と言われるくらい、馬の力は大きかったりします。
このように、競走馬1頭に多くの人が関わっています。何気なく行われているレースにさまざまな人の想いがのせられています。
私たちにとってはただの1勝でも、厩務員にとっては初めて自分がお世話をした馬が勝ったのかもしれません。馬主にとっては、何年もの馬主生活の中の初勝利かもしれません。また、騎手にとってはそれが自分のキャリアの中での初勝利かもしれません。
どの馬にも必ず背景には物語があります。その視点から見ると、競馬は感動するスポーツでもあるんです。馬が生き物であるからこその感動ですよね。
魅力③受け継がれる血統
もちろん競走馬は生き物ですので、牡馬(オスの馬のこと)と牝馬(メスの馬のこと)が交配することで子どもが生まれます。
牝馬は引退すると繁殖馬となり、牡馬は功績を残すと種牡馬として子孫を残すことができます。
つまり、自分の応援していた馬が今度は親として活動し、その子どもを応援することができるのです。これもまた競馬の醍醐味のひとつ。
有名な話だと、元野球選手であり馬主である大魔神佐々木オーナーは「ハルーワスウィート」という馬に惚れ込み、この馬の子どもを全部買っています。さすがに私たちは好きな馬の子どもを買うことは資産的に限界がありますが、応援するだけでも楽しいですよね。
私も大好きな馬の子どもがデビューする日には、朝から競馬場に向かって写真を撮ったりしてしみじみとした気持ちになっています。笑
魅力④騎手の駆け引き
先ほど競馬は「馬7:騎手3」と書きました。とはいえ、競走馬の能力を最大限に発揮するためには騎手の力が必要になってきます。
逃げたら強い馬をしっかり逃すのも騎手の力量ですし、逃げたら強い馬が同じレースにいたら徹底的にマークしに行くのもまた騎手の力量。ここの駆け引きが面白いんです!
見ているだけでももちろん面白いのですが、予想の段階でイメージできるとさらに面白いです。
例えば自分が「この馬は逃げた方が面白そうだ」と考えたとします。そこで騎手を見ると、積極的なレース運びをする騎手でした。この場合、思い切って「この騎手なら馬の新しい一面を引き出してくれるかも……!」と期待して馬券を買う。その予想がドンピシャに当たる!
……ここまで想像できるのは何度もレースを見てこないと難しいですが、慣れてくると何回か当たるときはあります。まさに競馬のスポーツ面での面白さと、ギャンブル面での面白さのミックスですね。
魅力⑤無料〜数百円で遊べる施設の数々
そもそも競馬場の入場料っていくらだと思いますか?実はたったの100円・200円なんです。
入場料が100円の競馬場
- 札幌競馬場
- 函館競馬場
- 福島競馬場
- 新潟競馬場
- 小倉競馬場
入場料が200円の競馬場
- 東京競馬場
- 中山競馬場
- 中京競馬場
- 京都競馬場
- 阪神競馬場
競馬場内にはお子様が遊べる遊具が充実。さらに女性は無料で1杯ドリンクが飲めるUMAJO SPOTという施設もあります。
馬とのふれあいイベントも度々開催しており、家族連れが本当にたくさんいます!お父さんは競馬に夢中でも、お子さんやお母さんも飽きない場所作りがされているんです。
また、大きなレースの日はプレゼンターも豪華。佐々木 希さんが来場したときにはその美しさにびっくりした人が何人いたのやら……。こんな素敵な芸能人の方を頻繁に見ることができるのもまた魅力の1つです。
おはようございます。本日は中京競馬場でチャンピオンズCです。佐々木希さんもご来場予定。レースはどんな結果になるか、いまから楽しみですね。 pic.twitter.com/nDpvZlEXQy
— 『優駿』編集部 (@YUSHUN_Magazine) 2016年12月4日
そして大きなレースのときは、競馬場の外部でも街頭イベントがあります。そこでのアトラクションはなんとほぼ無料!
下の画像は2015年の有馬記念の街頭イベントで、秋葉原に4つの体験型アトラクションとフォトスポット、あたたかいスープバーの出店などがありました。
大人でも楽しめるハードなアトラクションもあり、毎年タイミングが合えば遊びに行ってるイベントです。昨年はモンハンとコラボしたイベントだったそうで、毎年どんなアトラクションがあるのか楽しみにしてます。
魅力⑥100円から味わえるドキドキ感
いわゆる「馬券」と呼ばれる勝馬投票券。これ、100円から買えるって知ってました??
良く耳にする「競馬で何千万円の配当がでた!大荒れだ!」っという言葉。これは何万・何百万とお金を賭けて大金になったのではなく、100円が何千万円にもなることがあるんです。
もちろん1点で何千万円も当てるのはすごく難しいので、何パターンかの馬券を購入して結果的に何万円分買ってしまう……ということはあります。でも当たるのはその中の1点、100円のものだったりするんです。
私も100円で4万円近くの配当を当てたことがあります。賭け金が100円じゃなくて1000円だったら40万円……そう考えると、かなり夢がありますよね。もちろん100円からでも大きな配当が当たる可能性は平等にあるので、ドキドキできますよ◎
魅力⑦競馬予想のやり方は人それぞれ
競馬の醍醐味はなんといっても「勝ち馬や3着以内にくる馬を予想して当てること」です。一生懸命考えた予想が当たって、なおかつ配当金もある。この喜びは何度味わっても飽きません。
ではどうやって予想すれば良いのか?
競馬の予想方法は十人十色です。正解がないという点もまた面白いところ。
例をあげるだけでも、下記のような予想方法があります。
- データから条件に当てはまる馬を探す
- 調教で動いてる馬を探す
- 強い騎手が乗っている馬から買う
- パドックで馬体が良く見えた馬から買う
- プロ馬券師の予想に乗る
- サイン馬券で買う
自分にあった予想方法を見つけて、その予想方法を信じて馬券を買う。その予想が当たれば……たとえ少額でも嬉しいものです。
どうやったら当たるのか?試行錯誤を繰り返しているときですら楽しいんですよね。
競馬はたくさんの魅力が詰まった趣味である
- 競走馬の個性
- 競走馬それぞれの背景にある物語
- 受け継がれる血統
- 騎手の駆け引き
- 無料〜数百円で遊べる施設の数々
- 100円から味わえるドキドキ感
- 競馬予想のやり方は人それぞれ
以上、競馬の7つの魅力をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
何を言いたいかというと、競馬をただのギャンブルとして見てほしくないんです。競馬は歴史のある立派なスポーツです。もちろんそこにギャンブル要素はありますが、だからこそ人がここまで熱くなれたりもします。
- 馬を見てみたい
- 100円だけ遊んでみたい
そんな軽い気持ちでも良いので、一度競馬が好きな方に競馬を教わってみてください!これを読んでくれた方に新たな発見があれば私も嬉しいです。